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リモートワークで家族がぎくしゃく?家族とのトラブルを防いで快適に働くための5つの提案

リモートワークで家族がぎくしゃく?家族とのトラブルを防いで快適に働くためのリモートワーカーの心得

新型コロナの影響で急速に広まったリモートワーク。新しい働き方としてメリットも大きい一方で、家族と思わぬトラブルになったり、お互いストレスをためこむなんて話もちらほら……。リモートワークをする本人も、家族や周りの人も、誰もがハッピーになるために必要なことは何か探ります。これからリモートワークを始める人はこれからのヒントに、既にリモートワーカーの人は、これを機に一緒に振り返ってみませんか?

リモートワーカーの家族の6割が生活への影響を実感

リモートワークは、その当事者だけでなく、家族にも何らかの影響を与えていることがわかりました。ニッセイ基礎研究所の調査によると、マイナスの影響も少なくないようです。

(※1)

働き方の変化によって、家族がどんな影響を受けたか、調査結果は以下の通りでした。

家族関係

・家族団らんの時間が増えた(25.7%)

・家族で言い争うなど家庭内がぎくしゃくすることが増えた(10%)

家事負担

・家事負担が軽減した(1.9%)

・家事負担が増えた(26.5%)

時間やスペース

・自由にくつろげる時間やスペースが減った(11%)

・働き方が変化した家族の影響で、生活のリズムが乱れた(8.7%)

家族が受けた影響について、「家事負担が増えた」との声が最も多いことがわかりました。家にいることで、家にいる家族の食事の準備をしたり、つい目に止まって掃除や片付けをしてしまったり、子どもやペットのお世話をする時間が増えたりなど、家事の負担増加に不満がたまるケースも出てきたようです。家庭内がぎくしゃくすることが増えたという現実も見過ごせません。

長く一緒にいる夫婦とて、24時間ずっと同じ空間にいるのはストレスを感じることもあります。いつもは気にならない生活や、聞くつもりはなくても聞こえてくる仕事相手との会話……。仕事に集中し辛い環境も、リモートワークのデメリットかもしれません。またこのことは、リモートワークをしている当事者だけでなく、近くにいる家族や周りの人も同じように感じているかもしれません。

それでも、リモートワークには多くのメリットがあるからこそ、急速に普及しています。それぞれ事情があっても、どちらかが無理に我慢したりするのではなく、家族の間で“ちょうどよい塩梅”を見つけて長く続けていけるといいですね。そのためのアイデアを考えてみました。

家族トラブルを防ぐための5つのアイデア

そんな家族トラブルを防ぐためにどんなことができるか考えてみましょう。今回は5つのアイデアをご紹介しますが、ポイントとなるのは「共有」と「環境整備」です。

スケジュールの共有

その日の仕事のスケジュールや、特に集中したい時間、余裕のある時間などを共有する仕組みを作ってみませんか。例えば、Googleカレンダーなどのカレンダーツールを家族間で公開したり、アナログカレンダーに書き込んでよく見えるところに置いたり、家庭に合った形で大丈夫!朝食時に予定を口頭で共有することをルーティンにするのも良さそうですよね。

相手の予定が分からずに自分の予定が思い通りにいかないことも、イライラの原因の一つになります。また、“パツっている”時は素直に協力要請する習慣も大切。「ランチを作る予定だったけれど無理そうだから何か買ってきて」など、要望を具体的にすれば、相手も協力しやすいでしょう。

子どもの習い事などの予定も同様です。いつ誰が何をするのか、家族間で共有することで、協力の仕方も見える化できそうです。

できることとできないことを伝えておく

例えば、9時から17時までは家事や子どものお世話はできないけど、始業前のゴミ出しや勤務後にお風呂洗いならできるなど、あらかじめできる範囲を伝えておくと良いでしょう。この時、自分の希望だけ押し通すのではなく、相手が何をしてほしいか、もっとできるとしたら何ができるかを話し合ってみましょう。誰かがみんなの分も分担するのではなく、それぞれが自分のことは自分ですると決めるのも手です。

ワークスペースを整える

リモートワークで多い悩みの代表的な問題としてワークスペースの確保があります。オフィスのようにとまではいかなくても、なるべく家族の生活スペースとは分けたいものです。ワークスペースの確保は、自分が集中して仕事をするだけでなく、家族がそれぞれの時間を過ごせる場所を作るということでもあります。パートナーもリモートワークでそれぞれの場所の確保が難しいという場合は、オンライン会議や通話専用のスペースだけでも用意できると良いですね。

1日の振り返りを行う

家族もチームです。1日の最後に、それぞれの振り返りや、要望を出し合う時間を持つとチーム運営がうまくいきます。振り返りと言っても、終礼のような堅苦しいものではなく、例えば、今日はトラブルがあって疲れているとか、こんな面白い話を聞いたなど、夕食時や夜のお茶の時間などを活用してシェアできると良いでしょう。小さい不満も蓄積すると爆発します。お互いに不満が小さいうちに共有・解決しておくことが大切ですよね。

時には自宅以外でリモートワークを

自宅でのリモートワークは便利ですが、健全な関係性には適切な距離感が必要な時もありますよね。時にはカフェやレンタルスペースなどを利用して、環境を変えてみてはいかがでしょうか。

リモートワークをする社員だけでなく、家族や周りへの視点も

リモートワークの生産性を高めるには、家族の協力も欠かせません。「働いているんだから」「家にいるんだから」を振りかざすのではなく、お互いにサポートしあえるような空気を大切にすることから始めてみませんか?そうすれば、働きやすい環境だけでなく、家族が暮らしやすい環境になるはず!

ポイントは「共有」と「環境整備」!家族も職場も同じですね。家族も社外チームと捉え、コミュニケーションを密に、チームワークを発揮していきましょう。また、そのために会社に協力を求めたり、会社としてサポートを検討していくことも、今後のリモートワークの普及には必要不可欠かもしれません。

出典

※1
家族からみた在宅勤務/ニッセイ教育研究所

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